リスク分散でユーロにも注目が集まっているわけですが、ことユーロとなると値動きの予測が、ドルに比べて難しくなってきます。

ユーロが流通しているヨーロッパの各国で相場が変動する、色々な経済指標の発表や要人の発言があって値動きするのは他の通貨と同じ事ですが、気を付けないといけないのが、アメリカでなにか主要な経済指標の発表があって相場が動きそうだとか、FRBの議長が金利に関する発言をして相場が大きく動きそうだと言う時に、マーケットにある資金がユーロに流れることがあり、それによって為替が動くことがあります。

ですから、ユーロの値動きを予想するためにはヨーロッパ各国の出来事、要人発言も重要ですが、それだけでは予測ができないと言う面があります。

これはその他の通貨にも言えることですが、やはり経済は世界中繋がっているということの証になるということでしょう。

では、どのようにしてユーロの値動きを予測していくかというと、ひとつにはドイツの経済指標に注目することが大事だということが言われています。

ドイツは日本とならんで経済的にもこれまで世界のトップを走ってきた国で現在でも自動車をはじめ技術的にはすぐれた国であることはいなめません。

投資家の中には、ユーロをドイツマルクのかわりとして考えている投資家も多く、過去に第二基軸通貨だったということもあり現在のマーケットでも重要視されているといえます。


そのようなこともあり、ユーロの相場をみる場合に重要視されるドイツの経済指標があります。

一つがIfo景況感指数、もう一つがZEW景況感指数というものになります。

Ifo景況感指数はドイツにあるIfo研究所が発表するもので、日本の短観と同じようなもと考えて頂いてよいかと思います。

ドイツの企業に在籍する役員を対象に調査したデータでユーロを扱うばあいには一番重要視されるデータになります。

またZEW景況感指数は欧州経済センターという会社が経済の専門家、経済アナリストを対象に調査したデータになります。

さきほど説明したIfo指数の発表一週間前に公表されユーロを判断するもう一つの経済指標と言われています。


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